ギャラリー日独物語 メールとPCのトラブル解決

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メールとPCのトラブル解決

1 メールフォームから質問したのに、なかなか回答が来ませんが?

AさんがB団体に、メールフォームで質問したとします。いつまでも返信が来ない理由は、大きく二つ、全部で三つあります。

B団体からの返信は、すでにAさん側に来ていて、Aさんのソフトが迷惑メール扱いして隔離しています。迷惑メールの判定は不正確で、詐欺メールを通しビジネスメールを隔離する誤認がひんぱんに起きます。対策は、迷惑メールも毎日チェックします。

次からB団体のアドレスをセーフリストに入れると安心ですが、最初は不可能です。

2 返信が届いた形跡が全くないのですが?

もうひとつは、Aさんが自アドレス申告で誤記しています。Aさんには返信は届きません。

メールサーバーソフトはB団体に「そのアドレスは存在しない」とリポートを返すから、アドレス誤記はB団体には即座にわかります。しかしAさんへ「誤記ですよ」とお伝えするのは不可能で、Aさんが誤記していたと自力で気付くまで解決しません。

アドレスを誤記する原因は決まっていて、キーボードや押しボタンでタイプ記入するからです。メールソフトに記録されたアドレスをコピペ記入して、欠けた字がないかに注意すれば、起きる確率はほぼゼロです。

3 アドレスを見直すと誤記はなく正しいのに、やはり返信が来ませんが?

B団体がAさんに何度も送っていることが多いのです。Aさんが相手を拒否する設定になっています。自動的にガードを堅くする親切設計の副作用が、時にはあります。

・Aさん 「なぜ返信メールを送ってくれないのですか?」
・B団体 「そちらのポストが受け取らない設定だと、気づいてくれるのを待つのみ」

そのメールアドレスはもう使えません。そこでAさんは事態を自ら推理し、メールアドレスを2個以上用意し、スペアのアドレスで問い直します。

4 WEBメールでは、何に注意すべきですか?

WEB メールはメールソフトがなくても、ネットブラウザソフトでアクセスできます。出先の一時借りパソコンでも送受信できて便利です。

しかしネット上にメールをため込むから、やがていっぱいになり、あふれた新着メールが自動削除されます(各社規約参照)。届いた後の消滅なので、誰も気付かない紛失事故が定期的に起きます。オファーがあっても気付かないとか。

WEBメールに届いた全メールを、別アドレスへ自動転送するのは有効です。しかしネット上にためる限り、あふれて消えるトラブルは残ります。

5 フリーメールは大丈夫ですか?

通常のビジネスでは使われない傾向があります。無料なので、サービス側が大きく免責になっているせいです。

悪メールから攻撃を受けたメール業者(プロバイダー)が、次から犯人を自動遮断する仕組みが存在します。その時、犯人を特定できないまま、同じドメイン(アットマーク以降)の何万人を全て遮断するヤケクソ対抗措置が、ブロックリストです。ブラックリストと似たブロックリスト。

採用プロバイダーは、hotmail と live や Infoseek が知られます。会員制クラブなどから、そのユーザーにだけ届かないトラブルがネットで報告されています。現在この措置がゆるくて受け取りやすい無料メールは、Yahoo と Google などです。

フリーメールが攻撃されやすいのも、防御のアバウトも、ともにフリーであることが原因です。

6 うちのパソコンで、後から来たメールがなぜか前に並ぶことがありますが?

そのパソコンの問題とは違います。

メールが来た瞬間よりもかなり前や未来の日時がメールに表示されるなら、送った側のパソコンやスマホの時刻設定がずれています。メールに付く送信日付記録は、受信機や中継サーバーではなく送信機の送信日時です。

送信者が知人なら、教えてあげてもよいでしょう。

7 アドレスをいくら変えても、やがてスパムメールが来るのですが?

世界中のメールアドレスを大量に回収して、闇に売るシンジケートが存在します。最近は直接回収せずに犯罪が可能です。

それは、メールアドレスを自動作成する闇プログラムロボットで、架空のあて先をつくっては送り、実在するあて先を割り出す方法です。送り手は相手ポストに届いたかどうかが自動的にわかる、その便利な機能を悪用しています。

数学的には、アットマークの左のスペルが長いアドレスは、闇プログラムが作り出す順番が後回しになります。右のスペルは既成ですが、枝番がつけば的中率は下がる計算です。

人気が高くよく知られた業者のフリーメールだと、アットマークの右側スペルが一律な上に公開されていて、ロボットソフトが狙いやすい相手でしょう。

8 パソコンの故障対策は、何が一番必要ですか?

データのバックアップです。メールもバックアップすべきデータです。

HDやSSDは最初から当たり外れと寿命がある消耗品なので、壊れた場合を想定します。美術で貴重なのは過去の作品の精密撮影画像データですが、メインの保存庫以外に外付ハードディスクとDVDなど、計三個以上重複保存しておくと安心です。それもオフラインで。

常時オンラインだと、データを人質にとるマルウェアに簡単に全滅させられます。マルウェアによるデータ人質詐欺は、身代金を払ってもデータは絶対に戻りません。犯人の足がつくからです。払えばデータが戻った報告は、犯人側が流しているフェイク情報です。

9 パソコン自体が起動せず、過去のメールも読めないのですが?

WindowsなどOSのシステムが壊れた時に、欠損ファイルを補ったり、変化前に戻す修復コマンドが用意されています。しかしソフトウェアの死でなく、HDやSSDの死だと修復できません。かといってOSの再インストールだと、使い慣れた状態に戻すのに数カ月かかります。過去の大事なメールも全て失われます。

そこで、HDやSSDが死亡すれば、新HDやSSDに再現できるソフトを使います。アプリやメールも完備させたOSドライブを、丸々一個のデータで保存するソフトがあります。CDやDVDで起動して保存や復活を行う仕組み(サルベージ作業の一種)です。

前もって健康時のシステムドライブを丸ごと保存しておけば、数時間で復活できます。もちろん死亡するHD内に保存しても無意味なので、別HDやUSBメモリーへ離して保存します。

なおUSBメモリーは数年で故障し耐久性がないから、ごく一時的な用途です。