デジタル版画通販サイト

デジタル版画通販サイト立ち上げ【取扱画家蒐集】

ただ今計画中

待ち続ける通販から、売り込むアクティブ型へ

ドイツ国内向けに、ジクレー通販サイトを計画しています。作品コレクションをどう集められるか計画中です。従来の通販サイトのやり方ではあまり売れていないことがわかり、画商の視点で方法を根本から変えます。

画家がセルフで登録して自力で売り込む孤軍奮闘方式ではなく、画家と画商が相談しながら売れるまで改良して売却を達成します。目標はカタログの全作品が一回以上売れること。

画家からみた美術通販の不満あるある

通販に作品を置いてみたことがある方は、このような覚えはありませんでしたか。

1 売り場を借りただけという状態で、宣伝をセルフでやらされて重荷すぎる
2 作品が何千点も並んでいては、個々の作品がお客の目に触れていない気も
3 身内買いで掲載順位が決まっても、販売促進にはならない無駄な争いだ
4 通販サイトにこそお客の目が集まるのに、作品紹介する仕掛けがない
5 芸術性を判断する者が誰もいないと、へたすりゃガラクタ置場みたい

1 宣伝がセルフだと重荷すぎる・・・

【問題提起】

「各々がSNSなどで宣伝して、購入客を連れて来てね」と、 セールスを画家にまかせる通販がほとんどです。通販サイト側に画商がいないので、作品のどれをどう推すかが判断できず、作者に全てをまかせた放任というわけです。

スペースだけの無人販売店や、自動販売機みたいになるのは避けたい。

美術品は誰もが知っている野菜やメーカー製品とは違うから、何のガイドもないとお客に遠いままです。サイト側が距離を縮めて、買う気に早くなるような工夫がいります。

2 作品がお客の目に触れない・・・

【問題提起】

作品が山のようにある美術通販は、お客が「これだ」という作品を見つける確率が低いはず。延々とクリックするうちに関心が落ちて、めぼしい候補も見つけずに去ってしまいそうです。見ていない作品が多いうちは、買う気にならないのでは。

全部で何十点しかなくても、 興味がわく作品が次々目に入る、その方がよさそうです。

海外コレクターが買う気になる作品を用意するために、 作品評が必要です。画家ごとのベスト作を画商が選び出し、お客に紹介するプレゼンテーションが必要です。

3 身内買いで順位が決まっても・・・

【問題提起】

最初に自分や家族や知人など身内買いで販売実績をつくると、掲載順位や地位が上がり、露出度も上がる仕組みがみられます。しかし目についたものを買う世界ではないから、意味のあるサービスとは思えません。行列のできるラーメン店の発想です。

内輪の画家に課金するビジネスに映るのは、内部的に好ましくないでしょう。

これは日本では美術の買い需要が小さいからであり、海外では前提が変わります。サイト主催者と画家が力を合わせ、外に向かって販売を拡大する方向で考えたいものです。

4 作品紹介する仕掛けがない・・・

【問題提起】

通販サイトは作品が並ぶだけでなく、説明も並ぶ必要があります。しかし通販サイトは販売促進にノータッチで、作品に言及しないことがほとんどです。市場が小さいから、芸術を語る者が国内に足りない問題です。通販サイトが貸しスペース業に陥る理由と同じ。

芸術文化を解説し伝える機能があれば、お客は異国の作品の世界に入りやすい。

通販サイトの作品をひとつずつ、お客に伝える言葉も大事になってくると考えます。作品語りを厚くして、見る側にアプローチする仕組みも考えています。

5 芸術性を判断する者がいない・・・

【問題提起】

作品が売れないまま2年や5年たっても、通常の通販では放置されます。数あればにぎわいになりますが、空白時間は減らすべきでしょう。現代のゴッホとみて続けるべきか、ゴッホなりに改良へ進むべきかを、誰かが判断しないといけません。

待ち続ける以外にやるべきことは多くはないし、お互いの効率も考えたいものです。

宣伝し直すか、作品を作り直すか、別のと取り替えるかを判断して、立ち止まり続けることを防ぐ手立てが必要でしょう。博物館のようには時間を止めなくてもよいでしょう。