現代アート絵画塾アートマネージメントシステム

絵画撮影技術ガイド【高精細な画像データづくり】

2022年開始分の募集

平面作品の高精細画像を美しく撮影するテクニック

家庭で絵画を撮影する技術の講習です。近年は、絵画作品の高精細画像を作者自身が撮影しておけば、美しい版画を展示販売し続けることができます。

写真の撮影で最も難しい被写体とされる絵画のために、撮影作業のノウハウや注意点を手ほどきする個人授業と撮影演習アシストです。

1 ジクレー版画というプリントアートの時代

1997年に日本のE社が、6原色のインク吹付プリンターを発売しました。従来の3原色プリンターにくらべ、色彩が劇的に鮮やかに変わりました。その時から、美術の主流ジャンルが増えました。

絵画を撮影して画像を整え、様々なテクスチャーの美術紙にプリントすれば、非常に鮮やかに再現され資産価値が生まれます。ジクレーという版画カテゴリーで商品化されています。

プリンターの発達で、全ての画家がデジタル版画家を兼ねる時代です。音楽ソフトと同様に美術作品をデジタル画像にして、生涯販売ができます。

2 絵画撮影はマイナー分野という実情

これからの絵画撮影は、図柄を記録する一時的な目的以上に、デジタル版画の版下として相応の高画質を得る撮影技術が重要になりました。

ところが、人物や風景のようには撮影技術が一般化していません。需要がアートの本業に限られるので、コマーシャル撮影のオマケ程度になり取り残されています。

その技術ノウハウを習得して演習する企画です。細かい手間と個別アイデアでやりくりする分野であり、時流の影響も限られ、一度学べば終生使える基礎テクニックです。

3 写真界で最も難しい撮影が絵画

何となくシャッターを押しても必ず撮れますが、きちんと撮るのは難題です。本格的な絵画撮影が難しくて、図版づくりが止まった画家の方も多いことでしょう。

別企画で撮影画像から版下をつくり、海外でプリントアート展も行っています。でも一押しの傑作で画像がなかったり、あっても粗かったり手ぶれなど、画質が低くなるケースがみられました。

傑作絵画は楽々と制作される傾向があり、放置され未撮影になることも多く、後の資産にできずにいる問題です。コレダという原画は売却済みで、再撮影できないこともあり。

4 外注のスタジオ撮影もよいけれど

絵画作品を撮影する写真館やスタジオもあります。貴重な作品は絵画用大型スキャナーで撮影するのも方法です。が、コストはかかりますから、全作品を自力で撮れることも大事です。

通常の写真館やスタジオ撮影は、家庭の撮影と同じ方法にとどまります。今ではポートフォリオも写真手貼り持参からデータ送付に変わり、展示会参加でもデジタル撮影を要求される時代です。

5 講習と演習の内容

機材類のそろえ方、光学のセオリー解説、撮影演習で実戦力をつけます。共通テキスト配布などの通信講座ではなく、ワンメイクのメールで個別に「対話」するかたちです。

  1. パソコン、メール、ツールなどITデジタル作業の基本整備
  2. 推奨カメラと各種機材のご相談
  3. 撮影機材の意外な性能について
  4. カメラとレンズの性質について
  5. 撮影法のコツと極意とアイデアについて
  6. ジクレー版画の性質について
  7. 平面作品のカメラ撮影演習ガイダンス
  8. 撮影データの永久保管方法
  9. デジタルポートフォリオの作成テクニック